(MONOMOUSU)

MONOMOUSU

TOSHIO “BING” KAJIWARA
90年代初頭にN.Y.にてターンテーブルやテープを駆使した独自の即興パフォーマンスを始める。00年代初頭までクリスチャン・マークレイと実験音楽トリオを結成。また13年間に渡りN.Y.の老舗中古レコード店(A-1 Record Shop : David Mancuso、Rub’N’Tugの2人、Daniel Wang、Brennan Green、L.I.E.S.のRon Morelliなどが働いていた伝説的なレコード店)で勤務し、埋没した歴史的音源の発掘や再評価の運動にも貢献する。David MancusoのTHE LOFTでプレイしていた数少ない日本人のDJとしても知られている。現在は京都に拠点を移し、パフォーマンスアーティスト、芸術家、エンジニアーの集合体「ANTIBODIES Collective」を主宰。演出や音響に関わる独自の方法論の探求を続ける。’16年には中古アナログ専門店「ヒト族レコード」を開店。即興演奏家やDJとして活動している。

*BINGH – live dj mix @REFUGEES ON DANCE FLOOR



東野祥子
ANTIBODIES Collective振付家/ダンサー。1990年代後半より自身の作品を国内外の劇場やフェスティバル、66都市にて発表。現在は公共エリ ア、島全域、工場などでの総合舞台演出を行う。ソロダンサーとしても多数のアーティストと共演。育成WSやダンスにおける地域活性などでも尽力する。京都木屋町にヒト族レコード系列[Salon de Hitozoku]を運営し、洋服デザインや舞台衣装なども手掛ける。

About ANTIBODIES Collective
舞踊家・東野祥子と音楽家・カジワラトシオを基軸とし、京都を拠点に発足した『抗体』の意味を持つパフォーマンスアーティストコレクティブ、ANTIBODIES Collective。大規模な美術、実験音楽、映像、特殊装置などと、強度あるパフォーマーが有機的に関わりあうコラボレーションの可能性を追求し、社会性の強い総合舞台芸術やインスタレーション作品を多数発表し、『別府現代芸術祭』などの公共エリアや『瀬戸内国際芸術祭』での犬島全域など自由回遊型の舞台演出、『Corpo Surreal』デンマークや『tactile BOSCH』イギリスなどの海外アーティストとのコラボレーション、レジデンス、インスタレーション、地域社会へ参加するワークショップ等の活動を国内外にて展開する。舞台と日常を往来するような感覚を呼ぶ独自の鑑賞スタイル【自由回遊型】を提唱し、ジャンルの境界を打破した不思議な作品スタイルで幅広い観客層を魅了する。2021年9月、独自メディア [ANTi-V] を立ち上げる。16‘ー18‘年セゾン文化財団シニアフェロー・アーティスト。

“ANTIBODIES” is a collective of specialists with the idea of developing new interdisciplinary models for dynamic collaboration across spectrum of disciplines and boundaries. We examine how varied disciplines might relate, intersect and interact through series of experiments and researches that are designed to culminate into performance events, community workshops and other practices that contributes to larger social and educational structures. “ANTIBODIES” was established in 2015 by Kyoto-based performance artists Yoko Higashino and Toshio Kajiwara as a reincarnation of “Dance Company Baby-Q”, a genre-bending dance theatre group established in 2000 and have presented performance events and workshops worldwide.”



『ANTIBO / PRAXIS』ー 残酷な自由を生きるための革命的実践 ー : Movie

ANTIBODIES Collectiveは、音の反復や揺らぎを出発点に、身体表現やアートとの交差を探る実践を続けている。音響的なテクスチャーやビートの生成は身体の運動を触発し、その即興的な応答によって時間や空間の感覚が変容していく。身体は音を受け止める器官であると同時に、その振動を視覚化し、観客との間に感覚的な共振を生み出す。また、映像や舞台美術といった要素が重なり合うことで、音と身体の関係性は多層的に展開し、パフォーマンスは単なる表現を超えて実験的な場へと変わる。ANTIBODIESはこうした音響的・身体的な相関を繰り返し検証しながら、社会や教育の現場にもつながる新しい共同的経験を提示してきた。

10/11(土)に開催されるMONOMOUSUではその中心となるTOSHIO “BING” KAJIWARAと東野祥子を招きながら、多様な構成で独自の表現を提唱する。