Salamanda

韓国ソウルを拠点にミニマル〜アンビエント・ミュージックを探求するUman Therma(Sala)とYetsuby(Manda)によるプロデューサー/DJデュオ、Salamanda。20世紀のミニマリズムに影響を受けており、パーカッションや鳥の囀り、自分たちの声をも楽器であると捉え、実験することを楽しんでいる。そこから生み出されるサウンド・スケープは、ノスタルジックで透明感のあるユニークな世界観を演出しており、聴くものの想像力を掻き立てる。
”歌詞の有無にかかわらず、人の声には慰めや感動、ノスタルジーなどの感情を引き出す力があります”
-Salamanda
Salamandaは2018年に結成し、2019年に地元ソウルの注目レーベルであるTonal Unityからデビュー作である『Our Lair』をリリース。その才能は瞬く間に世界からも評価されることとなり、続く2020年にBiscuitが主宰するフランス発のアンビエントレーベルGood Morning Tapesからデビューアルバム『Allez!』をリリース。
*Salamanda – Our Lair (1st EP/2019)
*Salamanda – Allez! (1st Album/2020)
2021年にLi Yileiや冥丁など独自の感性を持つアジアのアーティストを多く輩出している、アンビエント/ニューエイジ系UKレーベルMétron Recordsの姉妹レーベルsmall méasuresからセカンド・アルバム『Sphere』をリリース。本アルバムは、泡、屈折する光、地球からインスピレーションを得た球体の世界を表現しており、パーカッシブな要素をふんだんに取り入れたサウンドスケープは、アルペジオを使用したスタンザが霧状のシンセサイザーに移っていく過程で、広大な台地に建つ孤独な寺院のイメージをさせる。
2022年にブルックリンの人気コミュニティ・ラジオ、The Lot Radioでレジデントも務めるSimiseaとTristan Arp(UKのWisdom Teethからソロ・アルバムをリリースし、Asa Toneのメンバーでもある)の2人が運営するNYの新進レーベルHuman Pitchと契約し、サード・アルバム『ashbalkum』をリリース。
Link : [Interview] Salamanda – ”ashbalkum”
以後は世界的な注目もさらに高まり、MutekやDekmantelのような世界的に有名なフェスティバルを得てキャリアを構築。2023年にはFacta、K-LONEが運営する気鋭のUKエレクトロニック・ミュージック・レーベル、Wisdom Teethと契約を果たし最新アルバム『In Parallel』をリリースし、そのダンス的アプローチを通して自身らの音楽の可能性を世界に知らしめた。
*Salamanda – Overdose (Official Video)
*Salamanda – Homemade Jam
上記で紹介した『Sphere』のLP化リリースツアーとして5/8(木)に東京WWW、翌5/9(金)に金沢ESŐで公演が開催される。
ESŐでは、Salamandaに加え、Asuna、Aspara、Alphabet musicなどの多彩な音楽ジャンルのLiveやDJセットが重なり合い、アンビエントに浸れるデイタイムからダンサブルな深夜帯へと、一夜通してシームレスにシフトしていく。
なお、今回リリースとなるアナログLPは各会場での先行販売も予定されている。