be-spoken
NPLGNN
NPLGNNことGiovanni Napolanoはイタリア・ナポリの出身。現在はバルセロナを拠点に活動するプロデューサー、DJ、キュレーター。
2015年頃から本格的に活動を開始。テクノ、ダブ、ダンスホール、グライム、ブレイクコアなどを解体・再構築したサウンドは、「ミュータント・ダンスホール」や「ダンスミュージックにおけるバベル以前の言語」と評されている。ナポリという港湾都市が持つカオスな活気や、2000年代初頭のAngels Of Love などに代表されるナポリ・ハウスシーンのサブカルチャーから強い影響を受け、それらを実験的かつ現代的なエレクトロニック・ミュージックへと昇華させている。
これまでに、イギリスの<Where To Now?>、Phonica Recordsのサブレーベル<OKNO>、Boomkatの<Reel Torque>など、電子音楽シーンを代表するレーベルから多数のEPやテープ作品をリリース。代表作には、初期の重要作『Sigma / Tau』や、地中海の歴史的背景を音楽的に表現した Giovanni Napolano名義の作品『Le Macerie di Babilonia』などが挙げられる。
*NPLGNN – Sigma / Tau (Where To Now? Records)
*Giovanni Napolano – Le Macerie di Babilonia (Sferic)
音楽制作以外にも、バルセロナを拠点とするイベントシリーズ、BABYLONを主宰し、独自のダンスフロア体験を提示。また、Noods Radioのレジデントを務めるほか、自身のレーベルForever Nowや、こちらも自ら運営するエディトリアル・プラットフォームMBE seriesを通じて、ナポリのハードコア・パンク史や地中海文化に関するアーカイヴ調査とその普及にも取り組んでいる。MBE seriesからは2018年に行松陽介(¥ØU$UK€ ¥UK1MAT$U)のミックステープもリリースしていることでも知られている。
2023年からは7インチのダブプレートも精力的に発表。インダストリアル〜テクノの雰囲気を宿した実験的なダンスホールは、コアファンを確実に唸らせている。
*NPLGNN – Totem Echoes / Babalon Medina
ハードコア・コンティニュアムの広い音響スペクトラムを横断し、ミュータントなリディム、抽象的な実験性、ポストレイヴ以降の感覚を行き来しながら、層状かつ揺らぎのある時間軸の中で表現を展開している。特に、サウンドシステムを儀式的なトーテムとして捉え、身体と空間に作用する音響体験を重視している。そして、クラブカルチャーとリサーチ的実践を横断する存在として、現行エクスペリメンタル・ダンスミュージックの文脈において独自のポジションを築いている。
Sotaro Fujiwara
名古屋を拠点に活動する音楽家、藤原草太朗(Sotaro Fujiwara)。ノイズ、即興演奏、バンド編成での演奏、ラップやフォーク作品への参加など、複数の形態で音楽活動を行っている。
2018年、LABCRYのメンバーであるGonzo Murakamiと共に、ノイズユニットSOSOS CLUBを結成。同ユニットではライブ活動および音源制作を行い、2021年に作品『Matoba』をリリースした。
SOSOS CLUB結成以前から並行して、藤原は他アーティストの作品制作にも参加している。ラッパーCampanellaのアルバム『AMULUE』では、Gofish、Ramzaらとともに楽曲プロデュースにも関わった。
2020年代に入り、ソロ名義での活動を本格化。ライブ活動を継続しながら制作を行い、2025年にフルアルバム『Tongues』をリリースした。同作はアルバム作品として発表され、フィジカル&デジタルで流通している。
『Tongues』について、Ramzaは以下のように記している。
彼は何も語らないし、語られるべきことも語られていない。だがすでに、この作品には、語り尽くされるべきすべてが、「不在」ではなく、むしろ豊穣なる「実在」という名の沈黙の上で、静かに叫び、そして発狂している。ここであえて私が一つ言葉を差し挟むとすれば、『Tongues』とは、音楽の“ふり”をした何かだ。音になる寸前の気配。言語に変換される以前の名を持たぬ情動。記憶の底で風化しつつあった感覚の断片。そこにおいて明示されているのは、”音楽とは、人が人であることを想起するための媒介ではなかったか”という、絶望的なまでに透明で、率直な意志である。その意志が、音と沈黙のわずかな隙間から今、確かに立ち上がっている。『Tongues』が、いわゆる「音楽」という制度的枠組みを逸脱し、ひとつの“生の振動”として立ち現れるとき、私たちは〈聴く〉という行為の根源へと立ち返り、かつて名づけ得なかった輪郭に、再び触れるという現実を、ここに記録した。さあ、沈黙に耳を澄ませ、風の音を聴いて欲しい。彼の長髪は風に触れ、時代の振動を全身で受信し、一つの音楽を紡いだのか?どうだろう――――いや、彼はただ、声なき問いの残響を録音してしまっただけなのかもしれない。
Tongues-AUN Mute
Produced by Sotaro Fujiwara
Mastering by AUN Mastering
Artwork by Kyosuke Fujita
Track
1. Blessed with a sound mind
2. Blah Blah Blah
3. HAVEN
4. Sit & Shine
5. LINGUA FUNDAMENTUM SANCTI SILENTII
6. Tongues feat. Campanella
7. Huh? feat. GONDHARA MURAKAMI (SOSOS CLUB)
名古屋のアンダーグラウンド・シーンを牽引するアーティストでありながら、中区のライブハウスSPAZIO RITAにて、マネージメントおよび企画を25年の末まで担当。誰もが認める東海〜中部を代表するオルタナティブ・カルチャーの中心として知られている。
2/7(土)開催の be-spoken では、藤原草太朗が1stアルバム『Tongues』をもとにしたライブパフォーマンスを披露する。あわせてNPLGNNも、マシンライブを軸とした演奏を行う。
